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省エネシステム

インバータ駆動により油圧ユニットの省エネを実現

可変容量ポンプを搭載した油圧ユニットは、固定容量ポンプに比較して、はるかに省エネです。
ただし、軽負荷時に大幅に効率が低下するという誘導電動機の特性上、圧力保持時の電動機の効率低下による動力損失という問題があります。

誘導電動機の効率特性
  • 定格出力時:最大効率
  • 軽負荷時:効率が大幅に低下

動力損失の低減には回転数制御が有効

負荷圧力を圧力センサで検知し、コントローラ・インバータにより、電動機を圧力保持に必要な回転数に最適にコントロールすることにより、大幅な省エネが可能となります。
上記のコンセプトに基づきインバータ駆動の下記3機種を開発いたしました。

  • 油圧ユニットの省エネ化システム(既存の油圧ユニットの省エネ化システム)
  • 可変ベーンポンプ搭載(YM-eパック)
  • 可変ピストンポンプ搭載(YA−eパック)

YUKENの省エネユニット・コントローラの特長

取扱い・保守がいたって簡単
基本的に汎用油圧ユニットを応用したものですので、調整や保守管理が非常に容易です。
消費電力を大幅に削減
回転数制御により、圧力保持状態では従来の油圧ユニットに比べて40%以上の消費電力の削減が可能です。
低騒音
特に、フルカットオフ時の騒音が低下しました。
50/60Hzでポンプ吐出し量を同一に設定可
最大吐出し量時の回転数を電源周波数に関係なく、インバータにより1500〜1800r/minの範囲で任意に設定できます。
圧力センサ・インバータが故障しても運転可能
圧力センサの不具合、断線などで圧力センサからの信号がない場合でも、一定回転数での運転が可能です。また、インバータ本体に不具合が発生した場合には、インバータへの1次電源を電動機につなぎ換えることにより上記と同様の運転が可能です。

油圧ユニットの省エネ化システム(省エネコントローラ)

既設の可変ポンプユニットにコントローラ・圧力センサ・インバータの3点を追加し、簡単な調整を行うだけで省エネ効果を実現いたします。

推奨インバータ

センサレスベクトル制御タイプ以上の性能を有する製品をご使用ください。
動作確認済みの下記製品を推奨いたします。

  • 日立製作所:SJシリーズ
  • 三菱電気:E500シリーズ
  • 東芝:VF-S11シリーズ

※上記以外のインバータについては、別途ご相談ください。

電力削減率の例

記号 状態 平均消費電力
改善前 改善後 削減率
A 待機 1.80kw 1.47kw 約18%
B1+B2 稼働 2.01kw 1.69kw 約16%

モデル番号の構成

AMC-IV -2 -10
シリーズ番号 機能区分 デザイン番号
AMC-IV:インバータ
回転数設定用
コントローラ
2:高機能形 10

仕様

モデル番号 AMC-IV-2-10
インバータ出力電圧 0〜+5V
圧力センサ入力電圧 +0.5V〜+4.5V
圧力センサ供給電源 +5V
シーケンス入力信号 ACフォトカプラ入力
電流制限抵抗 3.3キロオメガ
シーケンス出力信号 フォトカプラオープンコレクタ出力
最大供給電圧 35V、50mA
シリアス通信 RS-232C準拠
消費電力 6VA以下
使用周囲温度 0〜50℃以下
電源電圧 AC100/200V
質量 300g

外形寸法